「いまはとくに書くことがないから、しりとりにするかぁー」ってカンジで記事を作っておりました。しかし当ブログを長らくご覧の方々にはご承知のとおり、テーマ「しりとり」というのは校正担当＝ゴースン･タイガー！ちゃんが過去に書いたしりとりのコピペを貼るだけのやつ。つまり、過去の書き込みがメインとなる企画です。
　これは、いっこ前の「小ネタ」記事の際にもいえることなんですが、つまり、野球専門ブログを宣言したはいいものの、はたして過去に書いたもののなかへ野球関連のネタが入ってるのかどうかが心配になるのでありますね。
　ところがです。17日の午前、とんでもないニュースが入ってきました。野球漫画の巨匠･水島新司さんの訃報･･･！　私が第一報を見たのは比較的、早かったほうだと思います。そこからは当然、水島さんにまつわるコメントがSNSにあふれる事態になったわけですけど。

　だけどよく考えると、私自身は水島漫画をそれほどよく見てはいない。せいぜい『ドカベン』のアニメを見たくらいで、原作のほうはちゃんと読んだ記憶がほぼない。水島作品は長期シリーズが多いから、なかなか気軽には手が出せないという事情もあるのだ。
　唯一『球道くん』だけは一時期、読んでいた時期はあったっけ。どれも、ちゃんと読めば面白いのはわかってるんだけどね。

@96968hiro @retoro_mode 水島新司の『一球さん』もお忘れなく⚾ pic.twitter.com/0aifxoU2LO

『#681　弁慶高校』
⇒ https://t.co/nZYpm9enJe #水島新司 #ドカベン
予定調和が破壊されるのが何よりも大好きな私にとって、魅力的でそそられるエピソード。
主役チームを突破しながら優勝できない、というのがよりグッド。
それにしても水島漫画の選手たちは、高校生の時点でプロよりレベル高そう…

#嘘か本当かわからないことを言う
水島新司先生の新作『ドカベン･アナザーワールド』では、山田太郎が俊足の外野手として描かれます。
ただし体型はデブのまま。お楽しみに！

実は山田太郎は「ドカベン」と呼ばれてない？野球観を変えた水島新司の功績を振り返る https://t.co/k5v1rN9LR3 #プロ野球 #高木圭介
いちばん「ドカベン」と呼ばれていたのは、南海ホークスの香川だったんだな。

『漫画広告シリーズ～ちょうど半世紀前のビッグコミック（昭和47年1月）』
⇒ https://t.co/m03KRG4dn4 #ビッグコミック #小学館 #手塚治虫 #さいとうたかを #ゴルゴ13 #石森章太郎 #篠原とおる #水島新司 #つのだじろう #昭和47年

#水島新司#追悼
⚾『#球道くん』は「#マンガくん」の看板マンガでした。 pic.twitter.com/Mft52OqM26

野球漫画描き始めたころ、いろんな動きをどう表現するかすごい考えていろいろ試してたのに、結局行きつく先には水島新司先生がドカンと座ってらしたのよ。
あの方の凄いトコは野球に限らず、人の動きにおける体重や力の方向表現した描き方をもう50年も前から発明しまくってたコトだと思うのよ。 pic.twitter.com/OlR6ssGfT4

　いずれにせよ、欲しかった野球ネタが訃報になっちゃうのは、あんまりいい気分じゃないですけどね。
　あ、でも水島さんネタで思い出したことがあります。それは水島さんがプロ野球の始球式に臨んだときのことです。始球式というのは試合前、ビジターの先頭打者に対し1球だけ投げ、打者が空振りするのがお約束。
　ところが水島さんが、当時、西武ライオンズのトップバッターだった石毛宏典を相手に投球したところ、あろうことか石毛は打ち返してしまったのです。センター前ヒット。
　始球式でセンター前ヒットなんて、きわめて珍しいことだと思いますが、とてもいい場面でした。

⚾そういえば、こんなトピック作ったこともあったっけ。

　では、しりとりアーカイブにまいりましょう。2008年の秋ごろ。この当時は参加者が多く、ずいぶんと盛り上がっていたようです。
　あるときゴースンちゃんがラッシャー木村が出ているタッグマッチの動画を出したところ、参加者のひとりが木村の対戦相手であるブッチャーと組んでいる選手に興味を持ちました。ジャイアント･キマラさんでした。
　ゴースンちゃんが「その人は『ウナラ！』としか言葉を話さない」的な説明をしましたら大ウケし、世界でいちばんウナラというワードの飛び交う掲示板になっていた時期でもありました。今回は、それに関連する回答もみられます。

　なお、このしりとりには「自分の好きなモノで答える」という鉄の掟があります。

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前回までの流れを確認されたい方はコチラをどうぞしりとりアーカイブス
画像を大きくしたい方はクリックしてみてください。

08/09/20 15:57

【こ】更年期障害。

08/09/21 23:24

【し】しわくちゃばばあ。

08/09/22 03:28

【ご】合同産業。

※かなり長いあいだ、「合同産業という会社をご存知ですか？」「いえ、知りません」･･･という街中インタビューをしておきながら本当は何をする会社なのかはよくわからないというパターンのCMを流し続けていた。たぶん、名前だけは知ってほしかったんだとは思うんだけど「CMの目的がわからん」という印象が強く残った会社。

08/09/22 13:02

【み】見栄晴、結婚！

08/09/25 03:52

【し】小学校のころ、私にはあまり遊び友だちがいませんでした。というのも、あのころの私はまじめだけがとりえで、悪ガキ盛りのほかの子とは一線を引いていたからです。
　とにかく私はまじめでした。ひとに誘われてピンポンダッシュをやったときなんかは、その罪の重さに耐えきれず後日、自分から申し出て母親と謝りに行ったぐらいです。
　でも、その当時はそんな性格を誇りに思っていました。だから、遊び友だちが少ない生活も苦にはならなかったのです。いつもひとりで遊んでいました。
　その日も私は遊ぶひとがいなくて、ひとりで近所のホームセンターに工具見物に行っていました。その日は夏休みで平日、しかも午前中ということもあり店にはあまり客がいません。
　ボルトやナットをひとしきり眺めたあと、気づくと私は大きな鏡の前にいました。そこには大きな鏡だけではなく、中くらいのものや小さい手鏡なんかもありました。要するに私は鏡のコーナーにいたのです。
　いろいろな私の顔を見ていると、ふとある手鏡が私に話しかけてきました。
「拙者を買うでござる」
　それは、裏にハットリくんの絵が描かれているものでした。私はそれを手にとり値札を調べました。
　500円。私の手持ちは100円。それもこの100円は、きょうのおやつを買うためのものです。残念だけど買えません。
　私はハットリくんの鏡を諦め、そして元の棚に戻します。
　しかし、私が鏡から手を放した瞬間。それが棚から地面に落ちました。
　ペリキ。
　私が慌てて拾い上げ鏡を見てみると、鏡の裏のハットリくんが泣いていました。
　私は、とりあえず泣いたハットリくんこと割れた鏡を棚に置きました。
　それからまじめな私は、逃げました。
　家に着きました。
　自分の部屋に入りました。
　押し入れのなかに身を隠しました。
　まじめな私が、生まれて初めての犯罪です。そして何かが、何かが私の頭に貼りついて離れません。ハットリくんが不思議な忍術で「イタイでござる。助けるでござる。イタイでござる･･･」と私を責めます。
　ひとに誘われたピンポンダッシュと違って、こんな重い罪は親に打ち明けることができません。昼食のあいだじゅう私は母に背中を向け、彼女の目を見ないようにしていました。そんな私を変に思ったのか、不意に母が私に話しかけてきたのです。
「あれ、どうしたの？　元気ないね」
　私が黙っていると、母は続けて「あ、なんか欲しいもんでもあるんでしょ」と近寄ってきました。私はそんな母の陽気さが嫌になって、自分の部屋に戻りました。
　部屋で昔の写真を見ていると、母が部屋に入ってきました。そして「もう、しょうがないんだから」と何かを差し出しました。
　母の手の中にはキラリと光る500円玉がありました。母は、私が何かを欲しがって拗ねてると勘違いしたようです。
　しかし、私の心の中に一筋の光が差し込みました。
　このお金で割れた鏡を買えば、私は無罪になる。
　私は無罪に向かって走り出しました。ホームセンターの鏡のコーナーには、まだ私の割った鏡がありました。私はそれを持ってレジに行き、鏡の部分を下向きにして出しました。店員のお姉さんは鏡が割れていることに気づくことなく、鏡を袋に入れてくれました。そして、すべてがこれでうまく行くはずでした。しかし。
　袋を持って私に手渡そうとする店員。手を出す私。ハットリ君の忍術。
　袋が私の手に渡る前に地面に落ちました。店員は「すみません」と言って慌てて袋を拾い、なかを確認しました。店員の顔が曇りました。私は、彼女が何故そんな顔をしたのかがすぐにわかりました。
　でも彼女がそんな顔をする必要はないのです。鏡は最初から割れていたのですから。だけど店員は「ごめんなさい。鏡割れちゃったんで、代わりの持ってくるね」と新しい鏡をとりに行きました。
　これで鏡を取り替えてもらったら罪が償えません。それどころか店員の彼女に無実の罪を着せてしまいます。代わりの鏡を持ってきた店員に真実を言おうとしました。しかし、声が出ません。足の震えが止まりません。
　差し出されるがままに袋を受け取った瞬間、私は頭の中が真っ白になりました。私は貧血を起こしたのです。その場にしゃがみこんだ私を店員は心配してくれましたが、彼女にこれ以上迷惑をかけられません。私はよろよろと店を出ました。
　完全に意識をとり戻したとき、わたしは公園のベンチにいました。私は袋の中から鏡をとり出しました。
　このままこれを持ち帰ったら、私は罪人だ。
　私は立ち上がり、鏡を地面に投げつけました。
　ところが鏡は割れません。何度やってもそれは同じでした。
　こんなに丈夫なら何故、あの時は割れたのでしょう。
　のり塩さん、割れねぇっス。本当に割れねぇっス。あれを割らないと･･･。
　私は、私は大丈夫でござるか？