ZERO ESCAPE 刻のジレンマ プレイ記⑥

ひきつづき

 

 

 

プレイ記

 

ネタバレありでいきます。

 

Cチームにロックがかかったので、次にQチームのストーリーを進めます。

Qチームのメンバーは、謎の少年Qと、気弱な青年エリック、そしてエリックの恋人で妖艶な美女・ミラという、

全員が新キャラで構成された唯一のチームとなります。

Qは、

 

・記憶喪失で自分の正体がわからない。

・仮面をつけていて、顔がわからない。

・アルファベット一文字の名。

 

といった点が、前作のKを彷彿とさせます。

変なヘルメットで顔がわからない(ヘルメットはパスワードをうちこまないと取れないらしい)、そもそもなぜここにいるのかも不明、

という怪しさ満点な彼ですが、

優しい心を持った純粋な少年で、頭の回転も非常に早いことがわかります。

頭脳明晰の少年ということで前作のクォークにも通じるかもしれません。

クォークは、どの歴史においても死亡することは(施設を爆破された場合は除く)ありませんでしたが、

前作よりも残虐描写の増えた今作では、Qもけっこう頻繁に死亡します。

しかし、気になるのは、

死亡したシーンでも彼の流血がないこと。

ここはさすがに表現をひかえた、とも考えられますが、

前作のルナの例もあるので、彼の正体はロボットという展開も十分あり得るでしょう。

そうすると、彼はゼロが送り込んだということになりますが。

 

なお、Cチームパートで「Qが死んだ」というアナウンスが流れた際、淳平が「Qは目も見えないし耳も聞こえないので、なんて酷い」というようなことを言っていましたが、見たところとくにそういう描写はありません。

そもそも、記憶を消されているはずなので、淳平はQの存在を知らないはずなのですが? 果たして……。

 

エリックは、気弱な青年ではありますが、非常に感情の起伏が激しく、一度激高すると手が付けられなくなるタイプです。

とくに、ミラに対する愛情は強く、彼女がからむとかなり冷静さを失います。

こうなってしまったのは、彼の生い立ちに原因があるようで、彼が幼いころに母が「ハートザリッパー」という凶悪な犯罪者によって殺害され、それをきっかけに父は飲んだくれ、エリックと弟に暴力を振るうようになったようです。

どうやら、エリックは父親から弟を守れず、その死を見守るしかできなかったようですね……。

 

そして、エリックの「恋人」であるミラですが……。

ミラは、エリックの過去の話を知っても笑い飛ばしたり、「誰か一人を殺せば解放してやる」といわれた際、迷わずエリックに銃を向けるなど、Qが「本当に恋人なの? 勘違いじゃない?」と言うほどで、まるで愛情など感じられません。

それもそのはず、実は彼女の正体はエリックの母を殺したハートザリッパーで(なんと少女のころから殺人を犯していました)、エリックに近づいたのも「殺したらおもしろそう」という理由からでした。

あるルートではエリックを殺害し、心臓をえぐるという凶行に出ます。死の間際のエリックは「それでも君を許す」と言いますが、それは愛なのか、それとも狂気なのか、狂信なのか。う~む。

 

『9時間9人9の扉』の八代、『善人シボウデス』のアリスと、このシリーズ恒例の露出の高い美女は前作、前々作では最初はヒステリック気味で感じが悪かったが、中盤以降は頼もしい仲間になってくれるという役割だったので、ミラもそうかなと思っていましたが、

まさかの本物の犯罪者、というオチでした。

これはシリーズを続けてやってきたひとのほうが騙されるかもしれません。

エリックを殺すと、他のチームも全滅しているため、ミラとQだけで脱出する「Qエンド1」となります。

一応、正式エンドのひとつでスタッフロールも流れますが、展開としてはバッドエンドですね。

 

ちなみに、他のパートでは、前作で猛威を振るった「ラジカル6」の入った注射器をミラがこっそり持ち出すシーンが挿入されます。

これは、後でなにかありそうですね。

 

つづきます

 

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