独裁者が嫌がる ”増えると困るもの” 二つ (2)
独裁者が嫌がる ”増えると困るもの” その②
疑問を持つ人、点と点を結べる人
前回 、人を洗脳するプロセスとして ”先ず外部からの情報を遮断する” そして ”お互いにコミュニケーションを取らせない” とお話ししましたね。
外部からの情報やたとえ隔離されたグループのなかでもコミュニケーションを取ると ”なぜ””どうして” という疑問を広め疑問と疑問を結びあちこちで疑問の波紋を起こしてしまう可能性があるからです。
この洗脳プロセスを究極の状態で実行していたのがナチスやソ連です。
幼いころから洗脳教育で疑問を持ったり考えたりする事を排除し命令に忠実に従い行動し報告するロボットと変わらない人間を多く作り出していました。
社会主義や共産主義では ”皆一緒、皆同じ” が大前提なので考えたり疑問を持ったりする人間は必要無いどころか危険因子として排除される対象となります。
ロボット人間をつくる過程ではたまに特別な能力を持つ者が発見され、そういう子は家族ごと特別に保護され衣食住が保証され特権が与えられ国家の広告塔として働くように求められます。
特に人々が熱狂しやすいスポーツ選手などはこれに当てはまる事が多いのですが、海外での大会やオリンピックなどで自分が知らない見たこともない西側の自由で豊かな暮らしや文化に触れ亡命する事も珍しくはありません。
※ 昔は西側で開催される大会で亡命する選手が多かった
衣食住が保証され特権が与えられているとはいえ、国家の厳重な監視下に置かれているため、他国での大会以外で国から出る事はほぼ無く、そもそも国の代表になり更に民主主義の国で開催される大会にタイミングよく行かなくては亡命できませんから亡命したい選手にとっては一生に一度のチャンスという事になるわけです。
また、反対に ”一生、生活と特権が保障されるなら・・・” と国におもねる選手もいるわけです。
最近でも東京オリンピックでベラルーシの選手が亡命を希望し話題になりましたし、反対に5日ドーハで行われた体操の表彰式でZマークを付けてロシアの侵攻を肯定した選手がいて問題になっていますね。つまり、ああいう事です
※ ベラルーシについてはこちらでお話ししていますので是非どうぞ
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