虫姫さま エンディング

ようやくレコ姫の物語はエンディングを迎えます。



少年の名前はアキ。
レコ姫は彼の方に駆け寄り声を掛ける。
「アキ!大丈夫!?」
自分でボコっておいて大丈夫?というのも変なんだけど、きっとあの戦いは避けられなかったんだろう。

甲獣達が発するレヴィ=センスは人間にとって有害だとアキは話し出す。
いきなり本題に入るので唐突な感じがあるんだけど、もう彼には残された時間が無いのだ。
ゲームのタイトルやキンイロの周りにふよふよしていたのがレヴィ=センス…綺麗に見えるけれど実は毒…。
幼い頃に森の中で迷ったレコ姫は致死量のレヴィ=センスを浴びており、アキが見付けた時はもう手遅れだった。
そこで悪い影響が出るのを抑える為に、彼は特殊なブレスレットをレコ姫に与えた。
それがStageクリア時の挿絵で語られていたストーリーなんだと思う。
 
人間がレヴィ=センスに慣れるのにはまだ時間が掛かるので、甲獣達の人里への流量を調整するのが甲獣神の役割…。
それはかなりの重労働なのか、長年甲獣達を抑えてきたアキの体はボロボロになり限界を迎えていた。
レコ姫に髪飾りを渡して甲獣神の役割を託したアキはそのまま息を引き取り、そしてその亡骸はレヴィ=センスとなって消えていった。



残されたレコ姫は一連の出来事を理解したが、今は只々アキの死に涙するのだった。
無表情で見つめるキンイロは何を思うのだろう…。


エンディングはちょっと切ない内容なのでした。
贄として出されたレコ姫はもう里に帰る事はできなかったけど、あの性格だからふらっと帰ってみたりしているといいんだけどね。
それにしても…結局なんで甲獣達と戦う必要があったのかはよく分からなかったな…。
一連の戦いが全て甲獣神になる為の試練だったのだろうか、それとも道中に出会う甲獣達は本能的に攻撃して来ていたのだろうか…。


まあそこは深く考えないようにしよう…。

そんな事よりですね。
ネームエントリーの画面が実に良いのですよ!



ゲーム中のBGMには良い曲が多いけど、ここに流れるBGMが最高だと思う。
とても不思議な感じの曲で、バックの森の中の雰囲気に非常にマッチしている。
羅針盤の様な模様も実にセンスが良い。
ネームエントリーの時は毎回見入って聴き入ってしまう。
そしてGAMEOVERとなる。

ちなみにALLクリアするとネームエントリーの後にGAMEOVERなんだけど、途中で終わるとGAMEOVERの後にネームエントリーになる。

あとランキングの画面だけど、順位を表す数字の上にカブトムシやクワガタのアイコンが描かれている。
こういう細かいとこまで凝っているのが素晴らしい。


…という事でお疲れ様でした。

オリジナルモードをクリアしただけだから、おそらく虫姫さまの半分も分かっていないんだろうし、弾幕シューティングに関しては、弾幕の”だ”の字も経験していないんだろうなと思う…。
ただ虫姫さまの世界は堪能できたんじゃないかなと思っている。



世界観が気に入ったので、ついメルカリでレコ姫のフィギュアも買ってしまった。
プレイステーション2版の初回限定版に付いていたものらしい。
いい歳したオッさんなので飾ったりはしないけど、子供の頃のレコ姫とキンイロというのが気に入った。


さてさて…少し話は変わるけど…。

子供の頃から、ゲームは映画の様な娯楽と同じだと思っていた。
作品を楽しむ為に対価を支払っている…そう考えていた。
親に貰った小遣いをゲームに使ってしまう事に少なからず罪悪感があったから、それを誤魔化す為の方便という意味合いもあったんだが、あながちその考え方は間違っていないと今も思っている。

映画と違って支払った対価で得られるストーリーの長さは人によって違う。
直ぐに終わってしまうワシのような人もいれば、上手に延々と見て居られる人もいる。
だがそれはストーリーをただ観るだけではなく、自分が能動的にストーリーを動かしているという事なんだと思う。
十人十色で様々なものがあると思うが、そこに共通しているのはそのストーリーを綴っていく…つまりゲームをするのはとても楽しいという事だ。

虫姫さまをプレイしてそんな風に改めて思う事ができた。
有難う!虫姫さま!


これからも機会があれば、色々なストーリーを観て行きたいと思う。

…という訳で何か所感のような終わり方で今回は終わります。

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